別居している、高齢の家族がいる場合、「もしや詐欺にあっているのでは…」「妙な訪問販売に付け込まれていないだろうか…」考え始めると、不安ですよね…。
この記事では消費生活センター等の情報をもとに、うさみみ個人の体験から「10のチェックリスト」を再構成してみました。どうぞご活用ください!
10のチェックリスト/スマホのメモ帳に貼り、実家でこっそり確認!
- □【書類】1.不審な契約書・請求書や、大量のDM・カタログ、宅配業者の不在通知は?
- □【食品】2.不審な健康食品(押し入れ、台所周り)カニ(冷蔵庫・冷凍庫)等ある?
- □【重複品】3.新品のふとん等(押し入れ、寝室)、同じような商品が大量にないか。
- □ 【外回り、通信機器】4.屋根や外壁(外回り)、電話機周辺(PC等家電周り)等、不審な工事の跡がみられないか。
- □【新聞、景品】5.複数社から配達された新聞・景品類などがないか。
- □【出入り、電話】6.不審な業者の出入り、頻繁にかかる不審な電話は? ご家族が電話口で困ったり、怖がったりしている様子は?
- □【カレンダー】7.不審な書き込みがあったり、支払日、業者の訪問日など印がついていないか?特に、年金受給日(偶数月15日)の前後に注意して。
- □【言動】8.生活費が不足したり、急に節約を宣言するなど、お金に困っている様子は?
- □【通帳】9.預金通帳などに、不審な出金の記録はないか。
- □【カード類】10.コンビニなどで、プリペイドカードを大量に購入した形跡がないか。
1.不審な契約書・請求書や、大量のDM・カタログ、
宅配業者の不在通知の対処
- 契約書や請求書の確認: 契約書や請求書を見つけたら、ご家族に確認し「サービスや商品を注文した覚えがない」場合には、注意が必要です。不審な場合は、書類元に連絡するよりも先に、同様の事例をネットで検索したり、関連する機関(消費者センター等)に相談しましょう。
- ダイレクトメールやカタログの管理: 大量のDMやカタログが届いた場合、それらを一度受け取った上で、差出人が信頼できるかどうかをネットで検索。信頼できない場合は、それらを破棄するか、もしくは「受け取らない」旨、郵便局や企業に申し出ることができます。
- ●効果抜群!1枚のステッカーで、無断投函・勧誘訪問が大幅減!
- 実は、うさみみ家で一番楽だった一手は、↓のステッカーをポストに貼ること。
実家と我が家用を2枚購入、各ポストに貼ったら「不用品買い取り」「不動産購入」等のポスティングが激減! また、〇〇バの会の宗教勧誘等の訪問も無くなりました。
『悪質な場合は警察に通報…』の言葉がインパクトあるのかも…これは本当に良かった♪
※本記事には広告が含まれます※
- 宅配業者の不在通知: 不在通知が届いた場合、まずは通知が本物かどうかを、ご家族に確認します。本物であれば、再配達の手続きを行いますが、怪しい発信元には絶対に個人情報やクレジットカード情報などを提供してはいけません。また宅配業者自体が不審に思えた場合は、警察や消費者保護機関に報告することも考えましょう。
2.不審な健康食品・カニなどの海産物が大量にある…
「送り付け商法」を一度疑ってみましょう。突然、ご家族が知らない事業者から電話があり、海産物などの購⼊を勧められ、断ったはずなのに数⽇後に荷物が代引きで届くという⼿⼝です。
「頼んでもいないのに、送られてきた」とご家族は思っていても、実際には送られてくる前に事業者から「カニを送るから」などと電話があり、キッパリと断れなかったり、曖昧な返事をしている場合が多く見受けられます。
また「電話があったことを忘れている」場合もあります。届いた品物は高額にもかかわらず品質が良くない場合もあり、漬物などの加工食品、健康食品でも同種のトラブルがあります。
特に高齢者の世帯では、届いてしまうと「受け取らざるを得ない」と思い、代金を払ってしまいがちです。
対策:商品の受取りや代⾦の⽀払いには応じない。⼀度代⾦を⽀払ってしまうと返⾦されない恐れが。受け取りたくない場合は、宅配業者に「受け取り拒否」と伝えるよう、ご家族にお願いしておきましょう。
また 強引な電話勧誘で「商品の購⼊に同意してしまった場合」でも、契約書⾯を受け取った⽇から数えて8⽇間はクーリング・オフが可能なので、代行して手続きを。
★後日「クーリング・オフのやり方」については、記述予定です★
3.新品のふとん等、同じような商品が大量にあった。
同じ商品が大量にある場合や、新品が異常に多いなど、異常を感じたらすぐに対処を。「次 々 販 売」と言われる商法を疑ってみましょう。
⾃宅への訪問などで⾔葉巧みに近づき、親切な態度やセールストークで商
品やサービスの契約を結ばせます。
⼀度契約すると、次々に別の契約を持ち掛けます。このように、⼀事業者または複数の事業者が消費者に対して次から次へと契約をさせる⼿⼝です。
家の改築関係、健康⾷品、アクセサリーや宝飾品、着物などに事例あり。
対策1:「 訪問時に販売⽬的を告げない事業者は決して家に⼊れ
ない」ようご家族に告げておく。
対策2:「事業者からプレゼントをもらわない」「無料招待を受けたりしない」
4.屋根や外壁、電話機やPC付近に、不審な工事の跡がみられる
「無料で点検します」を口実に「早めに取り替えないと危険」「修理不能」などと不安をあおり、商品やサービスの契約をさせるのが「点検商法」です。
屋根⼯事、⾬樋、床下など、⾒えないところの不具合を指摘し、⼯事や修理などを⼝実に⾼額契約の勧誘が⾏われます。偽造した証拠写真を用意している場合も…
「近所で工事しているので御挨拶に」と言う工事業者に、皆さんも遭遇したことがあるのではないでしょうか? 不具合の報告を信じて点検を頼んでしまうと、高額なリフォーム工事の勧誘をされるので注意が必要です。
一か所の工事が終了すると、別の箇所も必要だと勧誘されて、次々とリフォーム工事の契約を締結させられることもあります。
また「火災保険を使えば無料で修理ができる」という手口にも注意を。実際は高額な住宅修理工事契約を結ばされることがあります。
高齢のご家族は自己判断してしまい、お子さん達にいちいち相談しないケースも多いですが、お隣さん等と話す機会があったら、「工事の車の出入り」「資材の搬入」等、何か異変がないかを聞いてみることをお勧めします。
家の改修(屋根・⾬樋・床下…)布団、換気扇、給湯器、浄⽔器などで見られる事例。
5.複数社から配達された新聞・受け取った景品類を見つけた
新 聞 等の定 期 購 読商法
「新聞屋です」などと⾔って新規勧誘であることを告げずに勧誘員が来訪し、強引に購読契約を勧めます。洗剤やコメといった景品を次々と差し出し、断り切れずにいると、⻑期間にわたる契約や数年後に購読が始まる契約を結ばせるなどの⼿⼝です。
対策1:⾼額な景品は受け取らず、景品につられて契約しない。
対策2:1年以上先から始まる契約はしない。
対策3:景品を受け取っていても、諦めない。訪問販売は、契約書を受け取ってから8⽇ 以内であれば、クーリング・オフできる。
うさみみ家でも、新聞をほぼ読まずに「郵便ポストに溜めっぱなし」にしている母の、新聞定期契約を停止するのには苦労しました。高齢者は「新聞を定期購読することは、まともな家庭である証」と信じている場合があります。その姿勢は立派ですが、現実的に利用できているどうかは、家族がシビアに見極める必要があります。
折り込みチラシや、紙面広告による「広告商品購入・定期購入契約」等、他のトラブルの派生を避ける意味でも、必要がなさそうであれば、まず購読金額を縮小していくことから、家族を説得してみましょう。
6.不審な業者の出入りは? ご家族が電話口で困ったり、怖がったりしている?
訪問購入(押し買い)という手口があります。
「不要品を買い取る」という、電話やポスティング、軽トラックでの巡回などを、あなたも見たことあるのではないでしょうか?
「元気なうちに身の回りの整理をしておきたい」と考える高齢者は多く、「不要品は何でも買い取る。査定だけでも」などと言葉巧みに上がり込む業者には注意が必要です。
来訪を許してしまうと。依頼した不⽤品には⾒向きもせず、「貴⾦属がないか」と強く要求され、「査定だけなら…」と応じてしまう高齢者は多いようです。
貴⾦属や着物等を⾒せると、相場より安い値段で強引に持ち去られてしまいます。「家に上げる」という行為は、「もし業者とトラブルになったら、居場所が知られている」という点で、心理的に弱い立場になることを理解してもらう必要があります。
家の中で何か所も引き出しを開けた形跡があったり、ふさぎ込んでいるように見えたら、プライドを傷つけないよう注意しながら、事情を聞いてみましょう。
対策1:「買取りを依頼していない人に対する勧誘は、禁⽌」である旨を主張し、勧誘されてもきっぱり断る。
対策2:買い取り業者の訪問を受ける際は、必ず信頼できる⼈に同席をしてもらう。
対策3:売却する場合には、必ず契約書を受け取る。
対策4:代金をもらってしまった商品でも契約日から8日間はクーリング・オフができ、返品してもらえる。
対策5:「必要なら(子どもが)連れて行くよ」と、高齢のご家族には伝えておく。
チェーン店など店舗型で、名前の通っている「貴金属買取店」に同行すると安心です。金や銀・プラチナはネットで検索すれば「その日の相場」が出てきます。それをメモして、貴金属の純度と重さを参考に、「大よその目安金額」を算定してから行くことをお勧めします。
7.年金受給日付近に注意!カレンダーに不審な印がある場合
カレンダーに支払日、業者の訪問日など不審な印はありませんか?
特に年金受給日(偶数月15日)の前後、詐欺や各方面からの不正アクセスのリスクが高まります。
●詐欺被害から高齢者を守るためのコミュニケーション術
高齢者に対する詐欺は増加しており、被害を防ぐためには家族や介護者が上手にコミュニケーションをとることが重要です。まずは安心して話せる雰囲気を作り、日常会話の中で柔らかいトーンの注意喚起を行うことを心がけましょう。
また不審な事が見つかった際も、「問いただすような態度」ではなく、「サポート・助言を求めやすい姿勢を示す」ことが高齢者の信頼を得るポイントになります。
工事や通販、ネットショッピングなどの契約は、高齢者にとっては生活の一環であり、自身の権利を行使する行為です。
本来は「子供世代の意見に左右されることなく、自分の生活を自己決定する権利」があるのだ、ということを念頭に置いたうえで、プライドを傷つけないような言葉かけを。
8.生活費が不足したり、急に節約を宣言する等の変化は?
急に高齢者が「生活必需品の節約」を始めたり、「孫へのお小遣いを渋る」ようになった場合。
金銭的なトラブルに巻き込まれているサインかもしれませんし、健康状態に関する警告サインである場合もあります。
老齢に伴う身体的な変化・認知機能の低下により、経済的な判断力が影響を受けているのかも。このような変化を見逃さずに、適切なサポート・医療の提供が受けられるよう、家族や介護職(ケアマネ、ヘルパーさん等)、お隣さん等とのコミュニケーションを重視しましょう。
9.預金通帳などに、不審な出金の記録はないか
「預金通帳を素直に見せてくれるような親だったら、困らないよ!」という声が聞こえてきそうです…(汗)…うちもそうでした。お金の話を率直にできる親子関係であれば、早めに手を打てますが、子供が確認しようとすると親世代が警戒して態度を硬化させたり、「年を取ったからといって、馬鹿にするな!」と怒鳴られる可能性も…
これも「7.カレンダー」の項目にもあるように、コミュニケーションの問題なのですが、ある日突然、介護や財産について等、デリケートな話を始めるのは、親にも子にもハードルが高い…。日頃からの親とのコミュニケーションをどう築いていくか…
それに悩んだ私が参考にしたのが、以下↓の動画です。「週に一回の親との雑談を、自分自身の習慣にしてしまう」。曜日や時間を固定して、「もうすぐ、うさみみから電話あるはずだわ…」と親に思い浮かべてもらえる状態になると、様々な日常生活のトラブルを、気軽に話し合える下地ができると思います。
介護アドバイザー・横井孝治さんの動画です。
それまで顔を合わす機会も電話で話す機会も少なかった親に、いきなり介護の話を切り出したところで嫌がられるのは当然の話。 毎週決まった時間に、1分間で良いので電話で雑談をする習慣を身につけ、まずは「親子の会話」「家族の会話」を取り戻していきましょう。
★★★★★この動画の目次★★★★★ 0:00 オープニング 1:45 事前の心構えは大切 4:05 親との会話を増やす簡単な方法 6:45 親にだけ話させてはダメ 9:32 親に聞いておくべき話 14:16 厚労省発行の虎の巻 15:12 エンディング
他にも気を付けたい、経済的損失の例を挙げておきます。
●定 期 購 ⼊
「インターネットなどの広告画⾯からサプリメントや化粧品などをお試し価
格で申し込んだら、実は複数回購⼊が必要な定期購⼊だった。」というケース…。
うさみみ家の前回の記事でも、そのパターンでした↓
https://blog.hatena.ne.jp/usamimi33/usamimi33.hatenablog.com/edit?entry=6801883189078876109
特にインターネット通信販売では、契約内容がわかりにくく、よく⾒ないと定期購⼊だと気付かない場合があります。
●偽 サ イ ト
「代⾦を⽀払ったのに商品が届かない。」というケースも。業者にクレームを伝えたところ連絡も取れなくなるなど、詐欺の可能性が⾼く、返⾦は極めて困難です。
対策1:「サイトに運営事業者名、事業者の所在地、電話番号が記載されていない」「サイトの⽇本語表現が不⾃然」「⽀払⽅法が現⾦による前払いのみ」「代⾦の振込先⼝座が個⼈名義」などの場合は注意。
対策2:クレジットカード番号などの個⼈情報を詐取することが⽬的である場合もあるので、少しでも不審な点があるサイトの利⽤、個⼈情報を⼊⼒しない。
10.コンビニなどでプリペイドカードを大量に購入した形跡がある
「うちの親がプリペイドカード…ありえない」という思い込みを一度外し、お財布の中を確認したり、購入履歴がわかるレシートなどをチェックしておくと安心です。
コンビニ店からは「高齢者が大量購入するケースが増えている」という報告が。
70代男性のケース:コンビニ店員が気になって事情を聴いたところ、「家族からカードを買って、番号を教えるように頼まれた」と言いながら、男性は詮索(せんさく)されたくなかったのか、すぐに帰ろうとする…。
店員さんは詐欺を疑い、男性が差し出したLINEのトーク画面を確認。相手のアカウントには、グレー(未認証)の公式マークがついており「500万円の支援金を受け取るために1万円の支払いが必要」とのLINEメッセージが…。
このケースは店員さんが機転を利かせ、110番通報した事で事なきを得ました。
「パソコンが動かなくなった。(画面に表示された)グーグルの番号に電話したら、サポートに3万5千円必要…」「グーグルプレイカードで支払うことになっている」海外の会社だから、電話の人も外国人のようだった…等、高齢者ご本人が信じ込んでいることが多く、家族が見つけるのも難しいケースですが、連続した被害を防ぐ意味でも気をつけておきましょう。
対策:直ちに金融機関や公的相談機関、警察に通報し、問題の解決に向けてサポートを受けましょう。高齢者の財産と安全を守るためには、迅速な対応が必要です。
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以上、あまりにも長くなってしまい、すっかり更新が遅れて…(;'∀')…
まずは10項目…対策編や、うさみみ家の場合どうだったか等、書きたいことは多々あるのですが、今後の手直しで対応し、まずはアップしてみようかと…どうぞよろしくお願いいたします。
****ゆるゆるやっていきましょう…*********